【最強ではなく、最高。】
12月
30日
2008
柔道の全日本チームの合宿中の話だそうです。
コーチの山下泰裕さんが 早朝、トイレにいくと、
バラバラに脱ぎ捨てられたスリッパを、
黙々と揃えている選手が居りました。
その選手は、山下さんに見られているのに気付くと、
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに出ていきました。
その選手の名前は、滝本誠選手。
皆さんご存じの様に、彼は、
その直後のシドニーオリンピックで金メダルを獲得致しました。
もう一つ。
アトランタとシドニーオリンピックで
二連覇を成し遂げた野村忠宏選手の話です。
前の日に試合があった選手が、
その日の選手の付き人をやるのが、
ルールなのだそうですが、
野村選手が二連覇を成し遂げた翌日は、
インタビューと取材が殺到、
勿論、寝る間もない位です。
しかし、そんな状況の中でも、
野村選手は浮かれる事などなく、
きちんと付き人をやり通し、
付いた選手の柔道着を丁寧にたたんで
大事にその選手のバックにしまっていたのだそうです。
二人の選手のこのような場面を見て、
コーチの山下泰裕さんはとても嬉しかったとのお話でした。
「全日本チームが目指すものは、最強の選手ではなく
『最高の選手』です。」
(山下泰裕)
最強ではなく、最高。
素晴らしい目標じゃないですか!!!