続・大衆食堂「さぶろう」
2月
13日
2008
ガラガラガラッ
「らっしゃい。」
「えぇ~と、「ざる蕎麦と松茸ごはん」に 「肉うどん」。
それからぁ~。「ビーフカレー」と 「ソースカツ丼」。
あと「ヒレカツ定食」 に「豚の角煮定食」。
そうそう、この「特製さぶちゃんスペシャル」ってのもお願い!」
「フゥ~、、、、、。」
「ヘイ、おまち。」
「「ヘイ、おまち。」ってアンタ!ラーメンなんて頼んでないわよ!」
「うるさい!ガタガタ言ってないでさっさとコレ喰って温まれ!」
「こんなに体が冷えてるまでウロウロしやがって。」
「、、、、、って、早っ!」
「だから!頼んだのさっさと出しなよ!」
「お前さん、どっから来た。」
「はぁ~?東京だけどそれがどうかした?」
「東京かぁ~、、。じゃあ2万円だ。」
「に!2万!!ハァ~!ラーメン1杯で2万円!
てか、他の注文も出さないで帰れって言うのアンタ!!!」
「いいからさっさと2万出しやがれ!このアマ!」
「絶対訴えてやる!絶対!
この店が2度と営業出来ないようにしてやる!絶対!」
「お嬢さん御代はいいですからどうぞお帰り下さい。
その代わりどうか今回の件は目をつぶってやってくれませんか?」
「何言ってんだ!はっつぁん!」
「さぶちゃんはちょっと黙っててくんねぇ~か!」
「さっ!お嬢さんどうぞお帰り下さい。」
「ったく!何て店なんだよ!」
ガラガラガラッ、ガッシャン!
「オイ!さぶちゃん!」
「何だよ!」
「お前さんあのお嬢さん知らねぇ~だろ。」
「知らねぇ~なぁ~。」
「テレビなんかに出てる有名な人なんだよ。」
「有名、、、、、、?あっ!!!」
「わかったかい!」
「ニカウさんだ!ニカウさん!!!!!
それならそうと先に教えてくれよ!はっつぁん!」
「、、、、、、バカだね。」
「っつ~かもう大衆食堂なんて看板掲げるの止めちまいなよ!
メニュー十も二十も書いて貼ってるけど
さぶちゃんはラーメンしか作れねぇ~じゃないか!」
「、、、、。」
「今までさんざん長距離で稼がせてもらったけど、
もうオレこんなのから足洗いてぇ~んだ!」
「、、、、。」
「なっ?もういいだろ?これからは
「ラーメンさぶろう」
として地道にやっていってくれよ、さぶちゃん。」
「ウワァァ~~~~~!!!ううぁああああああああ!!!!!!」
「オレもう帰ぇ~るわ。」
「ヒック、ヒック、待ってくれ!はっつぁん!」
「なんでぇ~?」
「ヒック、、最後に一つだけ教えてくれねぇ~か?」
「なんでぇ~、言ってみな。」
「さっきのお嬢さん、ヒック、ありゃあ何モンだ?」
「そんな事か、、、、、、。」
「あのお嬢さんはなぁ~、、、、、、、、、、、
「「ギャル曽根」って名前の大食いの化け物だ。」
大衆食堂「さぶろう」
住所 南都留郡富士河口湖町青木ヶ原丸尾
TEL 05○5-7○-○○68
アクセス 富士急行河口湖線河口湖駅から富士急山梨バス本栖湖方面行きで40分、「青木ヶ原樹海」駅の目の前